八丈町立三根小学校研究発表会で講師を務めました!

令和5年度八丈町教育研究奨励校である、八丈町立三根小学校の研究発表会で講師を務めました。

三根小学校は、「コミュニケーションを豊かに、より効果的に行う児童を育むための取り組み」を研究テーマに、「ICTを活用しながら、目的・他者への意識をもったアウトプットに取り組み、コミュニケーションの質と量を高める」授業づくりを進めてきています。

6月の校内研究会にお声かけいただいた時は、6年生の図画工作の鑑賞の授業を拝見しました。
4年生の作品を鑑賞し、「推しの1枚」をグループで話し合って見つける、という子どもたちのコミュニケーションを大切にした授業でした。

授業後の対話型協議会では、アウトプットとフィードバックをテーマに活発な意見が交わされ、授業の捉え方や今後の展開について、私も学びを深めることができました。

講演では、「子どもたちの問いをどう作り出すか」「自分ごととして作品を鑑賞することができるか」という視点からお話をさせていただきました。
それから半年が経った今回の研究発表会では、全校でPadletが駆使され、コミュニケーションとアウトプットを大切にした授業が展開されていました。

「八丈島の魅力をどう伝えて広げるかの動画制作」「地元の食材を生かし、環境にも配慮した献立の考案」「読み手をワクワクドキドキさせるような物語づくり」「"じょうぶ、はやい、高い、遠い、おもしろい"おもちゃを作るためのパワーアップ大作戦」など、どれも研究テーマを意識して取り入れた工夫がよく分かる研究授業でした。
研究協議会でもPadletをベースに意見の共有がなされ、当日の資料も指導案もアンケートもすべてPadlet上にアップされているという、Padletのよさをフル活用した研究発表会でした。
講演では「クリエイティブなアウトプットを育むICTの活用」をテーマにお話をさせていただきました。

大人も子どももワクワクとアイデアを生み出せる授業づくりがクリエイティビティを育みます。

そのためには、アイデアを引き出し広げるファシリテートや、心理的安全性、どんな案も否定されず、新規な発想を歓迎する場づくりが大切になってきます。

そうした場の中で、コミュニケーションや表現のツールとしてICTを活用することができれば、デジタルのよさを生かしたクリエイティブな学びが展開できていくのではと考えています。
八丈島は強風が吹いていることが多く、今回も飛行機が着陸できるかどうかという条件付き運航でした。

着陸直前に三根小学校の校庭から飛行機に手を振ってくれている様子が見え、無事に到着ができて本当によかったです。

三根小学校のみなさん、ありがとうございました!

特別支援学級専門研修の講師を務めました!

東京都の区立特別支援学級専門研修の講師を務めました。教員用端末はWindows、児童生徒はiPadが配備されていたりいなかったりする学校が混在しているということで、操作体験ではWebベースでできるアプリをご紹介しました。

上の写真は Kahoot! で世界の国旗クイズを体験していただいているところ。1問ごとに歓声やどよめきが上がり、とても盛り上がりました。ほかには、KOMA KOMA ×日文Chrome Music Lab をご紹介し、どちらも楽しそうに取り組んでいただけたのが何よりでした。

この夏も様々な研修で講師をさせていただいてますが、毎回お話しするのは、
「ICTを活用する際に、各教科で活用できるアプリは何かという視点よりも、iPadの強みやよさである写真/動画/デザインのアウトプットを授業で取り入れてみませんか。先生たちもワクワクするし、何より子どもたちのアイデアや表現の可能性を感じることができますよ。」という内容です。
この話は「目からウロコ!」と感じられる方が多いようで、今回もとてもポジティブな感想をいただきました。

「ICTを活用することで、子どもの学びに多様性が生まれると実感することができました!」
「iPadの可能性と子どもの学びの可能性はリンクする。教員こそトライ&エラー!」
「授業内容ありきのICT活用ではなく、ICTのよさを授業に取り入れていくという発想の転換が新鮮でした」
「楽しみ方は無限大!授業を考えるのが楽しくなりそうです。」
「ワクワクしました!早く子どもたちとやりたいです!」

今回は特別支援学級の研修ということで、以下の書籍も回覧してご紹介しました。実践の様々なヒントが紹介されている2冊です。

ICTは様々な実態や特性のある子どもたちすべてに活用しやすいツールではないのが現状ですが、それでも以前より多様な選択肢やアプローチが広がってきているのは確かです。
今後もテクノロジーの進歩に合わせて、従来では考えられなかったようなワクワクする活用が生まれていくのではと期待しています。